パリ五輪のフェンシングの試合が行われた「グラン・パレ」は見惚れてしまうほどの美しい会場だと賞賛されています。
高い天井にガラス屋根のエレガントな空間がとてもゴージャスな雰囲気を出していましたね。
今回はパリ五輪でフェンシングの会場になった「グラン・パレ」についてご紹介します。
また会場の天井を覆う白い布は何なのかもお伝えします。
- 【パリ五輪】フェンシング会場「グラン・パレ」とは?
- 「グラン・パレ」の天井の白い布は何?
- 「グラン・パレ」の天井の白い布を覆った日本企業とは?
これらを順番に見ていきましょう!
【パリ五輪】フェンシング会場「グラン・パレ」とは?
- 住所:Avenue Winston-Churchill, 75008 Paris, France.
- 最寄駅:地下鉄1号線 Champs-Élysées-Clémenceau駅または、Franklin-Roosevelt駅
グラン・パレは1900年のパリ万国博覧会のために建てられた建造物で、年間を通して様々なイベントが行われています。
- テイストオブパリ(世界の一流シェフが一同に会し料理を提供)
- グランパレデグラッセ(世界最大のスケートリンクで夜はアイスリンクショーも開催)
- アートフェア
- 展覧会
今回のパリオリオンピックではフェンシングの会場になっていますが、実は120年という年月を経て老朽化が見られるため2021年に改修工事のために閉館していました。
そのため、今回のパリオリンピックに間に合うように一部を先に再オープンさせています。
完全な再オープンは2025年6月の予定なんだそうです。
オリンピック会場として一部再オープン
グラン・パレはパリオリンピックではフェンシングとテコンドーの競技で使われます。
フェンシングの試合では、グラン・パレが綺麗すぎて目を離せなくなる視聴者が大勢いたようです。
この階段から選手が降りてくるようですね。
ガラスの屋根と照明が相まって、幻想的な空間ができています。
これは見惚れてしまうのも分かりますよね。
ここで気になるのが天井の白い布ではないでしょうか。
【パリ五輪】「グラン・パレ」の天井の白い布は何?
とても綺麗に布で覆われているのが分かりますね。
元々のグラン・パレの天井は以下のようになっています。
ガラスの屋根が透き通っているので、晴れた日には太陽の光が入ってくるのが想像できますよね。
実はこの白い布は…
しかもこの白い布を覆ったのは、なんと日本の企業ということでも話題になっています。
一体どのような会社がこの白い布で大きな会場の天井を覆ったのでしょうか。
「グラン・パレ」の天井の白い布を覆った日本企業とは?
この布を覆ったのは…
太陽工業ってどんな会社なの?って気になりますよね。
以下太陽工業の会社概要です。
- 1922年大阪市大正区「能村テント商会」を創設
- 1943年戦時中の企業整備法で廃業
- 1946年「能村縫工所」として再建
- 1947年「太陽工業株式会社」に社名変更
もともとはキャンピングテントとして開発されたのもを販売していたようですが、戦後はミシンとハサミだけで再建し闇資源を運ぶリュックサックや船舶用のシートを製造していたそうです。
太陽工業株式会社の実績がスゴイ!
その後、映画館の幕や大型テントの製造をするようになり、1956年には木下大サーカスのテントを完成しています。
サーカスのテントと言われたらなんとなく想像がつきませんか?
1970年には大阪万博のパビリオンでも多数施工しています。
1988年には東京ドームの屋根膜製造と現場取付けをしています。
東京ドームの屋根は多くの人が見たことがあるので、どんなものか想像がつきやすいですよね。
近年の実績としてもこれ以外にもたくさんあります。
- 岡山ドーム
- 出雲ドーム
- 西武ドーム
- 長居陸上競技場
- 四日市大学体育館
など他多数
なぜ日本企業「太陽工業」が選ばれたのか?
グラン・パレの天井を覆っている白い布は「膜」というもので、その膜が持つ特徴がグラン・パレの天井を覆うのに条件がピッタリっだったからではないでしょうか。
- 柔らかい
- 軽い
- 光を通す
- 大面積を覆う
こういった条件と、これまでの実績から日本企業の太陽工業株式会社の白い膜が使われたと思います。
まとめ|【パリ五輪】グラン・パレの天井の白い布はなんのためにあるの?
- パリ五輪の競技会場「グラン・パレ」はパリ万国博覧会のために建てられた建造物でフェンシングとテコンドーで使用されまする
- 「グラン・パレ」の天井の白い布は太陽の光が眩しくて試合ができなくなるのを防ぐために覆われている
- 「グラン・パレ」の天井の白い布を覆った日本企業は太陽工業株式会社で東京ドームの屋根膜製造と現場取付けなど実績がすごかった!
以上、パリ五輪のフェンシング会場「グランパレ」についてと、天井の白い布はなんのため付けられているのかなどについてご紹介しました。
まさか日本企業が、由緒あるパリの建造物でありオリンピックの競技場として使われる場所に携わっているとはビックリですね。
2025年6月以降全面再オープンする「グラン・パレ」に機会があれば行ってみたいですね。
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