2024年7月17日(水)第171回芥川賞・直木賞の選考会が行なわれ、芥川賞2作品が選ばれました。
そのうちの1作品「サンショウウオの四十九日」を書いた朝比奈秋さん(43)は医師であり作家という、変わった経歴の持ち主です。
今回は朝比奈秋さんの出身大学と医師から作家になったキッカケをご紹介します。
- 朝比奈秋の出身大学は?
- 朝比奈秋が勤務医から作家になったキッカケ
などをお伝えします。
もう一人の芥川賞受賞者の松永K三蔵さんについてはこちらの記事を読んでくださいね。
朝比奈秋の出身大学はどこ?
- ペンネーム:朝比奈秋(あさひなあき)
- 本名:非公開
- 誕生年/年齢:1981年/43歳(誕生日は5月~7月の間と推測)
- 出身地:京都府
- 職業:医師・小説家
朝比奈秋さんの出身大学は公表されていません。
しかし、京都府生まれ京都府育ちと公表していることから、京都にある大学に通っていたのでは?とも考えられます。
学部は医学部卒業なので、京都の大学で医学部をピックアップしてみました。
- 京都大学医学部(偏差値:76.5)
- 京都府立医科大学医学部(偏差値:69.2)
どちらかの大学に、通っていた可能性はあるかもしれないね!
もしどちらかの大学を卒業していれば、偏差値を見れば分かる通りどちらの大学もレベルが高く、学力の高い高校へ行っていないと合格しないでしょう。
朝比奈秋さんは高校も非公開なのですが、京都の名門校の「洛南高等学校」や「洛成高等学校」「京都私立西京高等学校」あたりの高校へ通っていた可能性もありますね。
医学部在学中
医学部在学中の20歳のころ、植物状態の患者さんを見て想像していた植物状態というものと全く違うもので当惑した経験から、後に『植物少女』という作品が生み出されることになります。
医学部では「間違ったとこに来たと思った」と感じたんだって!
元々病気のメカニズムより、哲学的な生死や人間へに対する興味のほうが大きかったそうです。
しかし、実際の臨床現場は哲学的問いがたくさんあったとのこと。
病気に苦しんだり乗り越えたりする患者さんから人間とは何か教わった。
皆さん家で家族を 看取
引用:読売新聞オンライン
り、ちょっとのことでは動じない。敬意を覚えた。
この時の体験や経験で後に『塩の道』という作品が生み出されています。
大学生活で学んだことや経験したことは、今では朝比奈秋さんにとって小説のネタになっているようですね。
医学部卒業後
医学部を卒業後は、研修を経て臨床医として就職したのではないでしょうか。
朝比奈秋さんは消化器内科の医師であることを公表していて、また勤務医をしていたことも分かっています。
救急病院や青森県のへき地で1ヶ月間医療の経験もあるそうですが、卒業後すぐはどこかの大学病院で勤務医をしていた可能性が高いですね。
では医学部を卒業して勤務医をしていた朝比奈秋さんがなぜ、作家になったのかをご紹介します。
朝比奈秋が勤務医から作家になったキッカケ
- 2017年ころ(35歳)小説を書き始める
- 2019年ころ(37歳)勤務医を辞めてフリーランスの非常勤へ
朝比奈秋が勤務医から作家になったキッカケは…
朝比奈秋さん自身なぜこのような状況になったのか理解できないようで、頭の中にイメージが動画のように思い浮かんで、書き進めざるを得ない状況らしいのです。
2017年ころ(35歳)小説を書き始める
朝比奈秋さんは、自分自身のことを以下のように言っています。
「研修医、専門医と進み、社会に適応してこれまでやってきたのに突然、小説を書かざるを得なくなりました。35歳でいきなり。人生何があるかわかりません」
引用:好書好日
30歳半ばまでは小説とは無縁の勤務医だった朝比奈秋さん。
勤務医をしながら論文を書いていると、急に物語が思い浮かび書き始めると手が止まらなくなったんだとか。
始めに思いついた物語は原稿用紙400枚分の小説だったそうです。
文字数にして160,000文字!!
文学には親しみがなかったという朝比奈秋さんですが、論文を書きながら違う文章が思いつくだなんて、かなり才能あふれる方ではないでしょうか。
2019年ころ(37歳)勤務医を辞めてフリーランスの非常勤へ
小説を30作品以上書き終えても、常に物語を思いつくようで仕事に支障をきたすので病院を辞めたそうです。
「2、3年すると急患の診察中にも浮かぶようになり、仕事を続けられなくなりました。そこから書き続けているうちに、交友関係などもなくなっていき、プライベートな時間のほとんどが小説に侵食されていきました」
引用:note
なりたかった医師の仕事に就けたのだから、本当は仕事を辞めたくはなかったそうです。
この頃から、書いた作品を新人賞に送るようになったそうですが、次々と受賞していきます。
- 2021年…『塩の道』林芙美子文学賞受賞
- 2023年…『植物少女』三島由紀夫賞受賞
- 2023年…『あなたの燃える左手で』泉鏡花文学賞受賞・野間文芸新人賞受賞
- 2024年…『サンショウウオの四十九日』芥川龍之介賞受賞
結果的に小説家を職業にしていますが、決して小説を書きたかったということではないので、今が楽しいとは言い難いんだそうです。
まとめ|朝比奈秋の出身大学は医学部!勤務医から作家になったキッカケ
- 朝比奈秋の出身大学は非公開ではあるが、京都の大学の可能性がある
- 朝比奈秋が勤務医から作家になったキッカケは物語を思い浮かぶことを止められず小説を書かざるを得ないため
今でも未完成の作品が頭の中にたくさんあるという、朝比奈秋さん。
本を読んで人に感想を言ってもらえることは、とても恵まれていることだと感じているそうです。
医師ならではの視点で、小説家としてこれからも多くの作品を生み出してほしいですね。
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