COMMENT

ナチス映画と思って見ていたら、
何とスパイスの散りばめられた「ラブコメ!」
まるでジェットコースターに
乗っているかの様な映画!

——草刈正雄(俳優)

女は、それはメルセデスベンツだったと言い、
男は、正確にはメルセデスではなかったと言う。
ふたりは、それでも恋に堕ちていく、 
歴史を深く背負いながら。
古い映画で恐縮だが、
映画「草原の輝き」「シェルブールの雨傘」を
見終わった時と、同じような心の震えを感じた。

——久米宏

自分達に纏わり付く重苦しい歴史に
振り回されっぱなしの二人。
不恰好な彼等の姿は悲しくもあり
可笑しくもあり…そして、力強い。

——石丸謙二郎(俳優)

重いテーマをこれだけ軽やかに、
コミカルに描くなんて凄い!
文句なしの面白さです。
エンドロールの最後まで見逃せません。

——辛坊治郎(ニュースキャスター)

トトとザジと同じように、
本当は私たちにもあの悲しい戦争の歴史が
刻み込まれているはず。
忘れることを許さず、必死に向き合う二人に、
心を重ねたい、と思いました。

——加藤登紀子(歌手)

お互いのなかにある、どうしてもほどけない
固い結び目。それをほどこうとする、
ふるえてたどたどしい手つきこそが、
人の愛であり男女の愛であることを知りました。

——町田康(作家)

ナチス映画と思いきや、軽く肩すかし。
悲惨な過去に囚われている男女の
不器用にならざるを得ないラブストーリーが
切なすぎる

——大久保佳代子(タレント)

愛憎と愛憎がブツかり、
憎しみと愛情が生まれ続ける。
一体どうすれば、愛情だけを
取り残すことができるのだろう。

——武田砂鉄(ライター)

森もり子 イラスト

痛ましい過去を共有する二人の、
痛々しい愛の物語。痛みを伴う映画だ。
でも、ユーモアがあって、確かな希望がある。

——森もり子(漫画家・イラストレーター)

敬称略・順不同